短編小説「ちいさなボウ」初公開です。

土のなかから出てきた、ちいさなボウ。その黒い目がとらえた、危険に満ちた、しかし多彩で、時に心踊る世界。その世界は、ボウにとって確かにそこに存在した。

今を生きるすべての人に贈る、ちいさな物語。

当サイトにて、初公開です。

ちいさなボウ〈上〉

この日、ちいさな蝉が土の中から出てきました。 ツクツクボウシの子どもです。 名前は〈ボウ〉。 ボウの頭の上には、柔らかい ...

ちいさなボウ〈下〉

  → ちいさなボウ〈上〉から続く    翌日。 立派な蝉の姿になったボウが、公園の木立の中にいました。  じー  つく ...