台風は去りましたが、まだ風が強いようですね。
18日開催予定だった鎌倉の花火大会は、強風により中止とのこと。
船の上から打ち上げたり、今も「水中花火」があるのでしょうか。
海岸線を小舟が走り、次々と花火を水中に投げ入れる。
それが海面に花ひらくさまは、今も鮮やかに目に浮かぶ、心踊る光景です。
さて、七十二候では鷹乃学習 (たかすなわちわざをならう)。
鷹の雛が飛ぶことを覚え、巣立ちの準備を始める頃とか。
調べたところ、実際の巣立ちは6月頃とも。
鷹ではありませんが、、、米国では、野生の鷲の巣に設置したカメラから、雛の巣立ちの様子がライブ配信されていました。
雛のうち、お姉ちゃんがサニー、弟はギズモ。
年齢の順に、無事に巣立ったとのことでした。
燕や雀の巣立ちも6月から7月初旬頃でしょうか。
わが家のベランダには、毎年、雀が巣をつくります。
天吊のエアコンの室外機。その脇につながるホースのカバーの中に、ある時から、雀がやってきて一生懸命に巣づくりをはじめます。
毎年のことなので、リフォームくらいで済むのかもしれません。
なんにせよ、小さな空間ですが、その中に藁や他の鳥の羽も持ち込んで、上手に巣にしている様子。
雛が生まれると、朝から日が暮れるまで鳴いています。
親鳥が餌を持って帰ると、さらに大騒ぎ。
それが、時折、ひっそりと声も立てなくなると心配になるものです。
けれども、おそらく今年も無事に巣立った様子。
口の端がまだ黄色い子どもの雀が、手すりやベランダに近い樹木にとまり、親鳥から餌をもらう姿が見られることも。
と、思ったら、また巣の中で、小さな雛の声がする。
もしかしたら2回目の子育てかもしれません。
などといっている間に、夏が到来。
昨今の夏は、かつてに比べて相当に暑くなりましたね。
でも、エアコンがあるから大丈夫。
というわけにはいきません。
室外機にくっついて、雀の雛たち暮らしているのです。
エアコンは、しばしの間、封印です。
間違ってオンにしないよう、リモコンの電池を抜いておきましょう。
室外機のカバーの中に雀が巣をつくれるだけに、比較的、大きなエアコンです。
リビングとエアコンのない隣接の部屋も十分にカバーするほど。
それが使えないとなれば、別の部屋の小さなエアコンで我慢。
暑いですね。
でも、それも7月に入るまで。
「ちっ、ちっ」という小さな声が、「ちゅいん、ちゅいん」と大きくなって、やがては明確な「ちゅん、ちゅん」という声になる。
そして、ある時、その声ははたと聞こえなくなります。
ああ、無事に巣立ったんだな。
安堵すると同時に、ちょっと寂しい。
でもね、ようやくエアコンが使える。
リモコンに電池を戻し、スイッチを入れた時の安心感。
そうして今年も、わが家の夏はやってきました。