2025小暑・温風至:あの時の幸せ

暑い日が続いています。

皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。

本来であれば、梅雨の真っ只中の頃。

ところが、今年は蝉の声も聞こえてくるようになり、すっかり真夏の様相。

二十四節気では「夏至」を過ぎ、「小暑」に入りました。

七十二候では「温風至(あつかぜいたる)」。

気温が上がり、熱風が吹き始める、といった頃合い。

まさにその通りではあります。

とはいえ、七十二候が定められた頃、まさかこれほどの熱波は予想されていなかったことでしょう。

さて、つい先日、軽井沢でお世話になったEさんから電話がありました。

その二日後には、中軽井沢の長倉神社で花火大火があるとのこと。

近況を語り合い、大声で笑い合い、電話を切った。

長倉神社の花火大会といえば、SNSで繋がっている不動産屋の社長・Tさん。

やはり、例年通り出張っていらっしゃるご様子。

軽井沢で最初に暮らしたアパートからは、その花火を目の前に眺められた。

入居前の内見の折、窓から外を見上げ、「あの辺に上がるんですよ、花火が!」と得意げにご説明くださったTさん。

あの時の風景は、今でもよく覚えています。

あれからもう14年も経ったのですね。

軽井沢にいる間、毎年、眺めた花火大会。

その時、格別に幸せだと思っていたわけではなかった。

むしろ、慣れない生活と仕事の立ち上げに右往左往していただけだった。

けれども、今思い返すと、なんとも幸せな時間だったと思えてくる。

だとしたら、その時をもっと楽しめばよかった。

そう思うこともある。

そして、そう思いながら、今もまた仕事ばかりの毎日。

一日のほとんどの時間をパソコンに向かっている。

このところ、休みもほとんどない。

幸せか、というと甚だ心もとない。

でも、もしかしたら、後になると幸せだったと思うのかもしれない。

いや、多分、幸せだったと思えるような気がしている。

さて、今週末を挟み、複数の企業の役員取材が続く。

大企業であっても、その価値が必ずしも形になっているわけではない。

企業の価値を、どこまで言葉として引き出せるか。

真剣勝負です。

今週末の山が終われば、目先の仕事は心持ち落ち着く。

と同時に、さらなる展開に向けて動き始める。

でも、それだけではない。

繁忙期で会えなかった人たちに会いに行こう。

きっと長い夏になる。

皆さまもどうか体に気をつけて、暑くてもいい夏をお迎えくださいますよう。