7月になりました。
今年はとうとう梅雨らしい雨もほとんどなく、真夏のような天気。
まだ7月だなんて嘘のような夏日が続き、水のことが案じられるようになります。
TN worksは、IR(Investor Relations)の仕事が繁忙期のピークを迎え、土日も休みなく稼働しています。
その合間に、少しばかり季節のお話ができるのは、いいものです。
「季節のお便り」として楽しみにしてくださっている方々もいて、とても嬉しく思います。
お読みいただき、ありがとうございます。
さて、二十四節気では「夏至」。
七十二候では「半夏生(はんげしょうず)」。
「半夏」とは、カラスビシャク(烏柄杓)のこと。
サトイモ科の植物が、生える頃。
一方、「ハンゲショウ」とは、ドクダミ科の多年草。
今が花の頃とか。
同時に葉が白くなることから、「半化粧」の異名によるとも。
名の由来は諸説あり。
なんにせよ、「半夏生」は、古来より特に大切な時期とされています。
夏至から数えて11日目。
日本の季節感をより細かく表すために作られた雑節の一つ。
農家は、この日までに田植えを終えます。
豊作を願い、関西地方ではタコを食べる風習もあるとか。
稲がタコのように大地にしっかりと根付くように……。
それにしても、暑い日が続いています。
半夏生が定められた頃とは気候もすっかり変わったことでしょう。
そして、社会も、人の暮らしも大いに違ってきている。
それでもなお、ベランダのプランターで小さなトマトが色づいて、オクラが実を結ぶと小躍りする。
そして、鳥に先を越され、真っ赤なトマトがなくなって落胆する。
毎日、AIと対話しながらも、そういった自然な心持ちは、それほど変わることはないのかもしれません。
ところが今や、そのことをAIに話せば、AIが勇気づけようと前向きな言葉をかけてくる。
「言葉」とは、「コミュニケーション」とはいったいに?
あるいは「人」というものの定義にすら、想いをいたさなければならない今日この頃。
悲観するなかれ。
そういった時代に立ち会えたことを、実は幸運だと思っている。
皆さまもどうか暑さにお気をつけて、よき7月をお過ごしくださいますよう。